仕事をしていると、時に厳しい指摘や思いがけない注意を受けることがあります。
「些細なミスで怒られてしまった…」
「自分だけ細かく指摘されている気がする…」
「ミスを周囲に共有されて、恥ずかしくてたまらなかった…」
このような体験が重なると、「また怒られるかもしれない」という不安が常につきまとい、職場や家でも心が落ち着かなくなってしまいます。
いわゆる“気持ちが怯んでいる状態”です。
そうなると、仕事に対して消極的になり、本来の力を発揮できなくなるだけでなく、自信そのものを失ってしまいます。
しかし、委縮のネガティブループは決して乗り越えられないものではありません。
本記事では、
- 気持ちが怯んだときに起きる「ネガティブループ」とは
- 「怒られたくない」という感情を手放すための考え方
- 萎縮から抜け出し、本来の自分を取り戻す方法
の3つのテーマを、丁寧に解説していきます。
あなた自身や、悩んでいる大切な方の気持ちが少しでもラクになるきっかけになれば幸いです。
1.気持ちが怯むことで生まれる“委縮のネガティブループ”

威圧感のある先輩や上司が近くにいるだけで緊張してしまったり、少し注意を受けただけで頭が真っ白になることはありませんか?
それは、“萎縮のネガティブループ”に入ってしまっている可能性があります。
■ 萎縮のネガティブループとは
① ミスをする → 怒られる(緊張・萎縮)
怒られると、身体がこわばり、思考が止まってしまいます。仕事のミスなのに、自分が否定されたような気持ちになり、心が萎縮します。
② 萎縮したまま仕事をする → 消極的になる
心の萎縮が続くと、普段ならできる仕事でも自信がなくなり、報告・連絡・相談もためらうようになります。
③ 集中できずミスが増える → 再び怒られる
「また怒られるかも」という不安ばかりが先に立ち、仕事に集中できず、結果としてミスが増え、悪循環に陥ってしまいます。
このように、
ミス → 怒られる → 萎縮 → 消極化 → またミス
という無限ループが生まれてしまうのです。
■ ループを断ち切る鍵は「妄想の暴走」を止めること
心の萎縮の根本には、「怒られたらどうしよう…」「失敗したら終わりだ…」という過度なネガティブシミュレーションがあります。
しかし、心の中でネガティブな未来ばかりを繰り返し想像してしまうほど、本当に失敗しやすくなってしまいます。
そこで大切なのは、
“最悪の事態を冷静に想定し、事前に対策を持っておく” ということです。
例として、
- 作成した資料は必ず二度見する
- 時間に余裕を持って上司に確認してもらう
- 判断に迷う部分はメモに残す
など、具体的な行動を準備しておくことで「大丈夫」という安心感が生まれ、心の萎縮からの脱却に繋がります。
また、強い不安がときは、
「すみません、不安なので確認していただけませんか?」と誰かに相談してみるのも大切です。
自分だけで抱え込まず、誰かに話すだけでも気持ちは驚くほど軽くなるものです。
2.「怒られたくない」という感情を捨てる方法

ネガティブな想像ばかりしてしまうと、どうしてもネガティブな結果を引き寄せやすくなります。
とはいえ、「常にポジティブでいなければいけない」というわけではありません。
むしろ、ポジティブを無理に続ける方が疲れてしまいます。
ここで重要なのが、
■ “安心材料(対策)を増やしておく”という考え方
ポジティブに振る舞うよりも、確実に自分を守ってくれるのは 準備や対策という「安心材料」 です。
たとえば、
- 困ったときに相談できる先輩を決めておく
- わからないことをメモにまとめておく
- 怒られた時の振り返りノートを作る
- あえて早めに相談しておく
このような「安心材料」を増やしておくことで、心が不安に支配されにくくなり、自然と準備・対策・行動が取れるようになります。
■ 時には人を頼って、甘えることも大切
「自分でなんとかしなきゃ」と気負い過ぎると、心がどんどん疲れてしまいます。
仕事は基本的にチームで行うものですから、弱い部分があって当たり前です。
困ったときには、
「今ちょっと不安なのでアドバイスをいただけませんか?」
「一度だけ確認してほしいのですが…」
といった、ほんの小さな頼り方でも構いません。
弱さを認められる人ほど、実は強く成長するものです。
■ まとめ
本記事では、職場の「怒られる」という体験から生まれる心の萎縮状態と、その乗り越え方についてご紹介しました。
● 萎縮のネガティブループは
ミス → 怒られる → 萎縮 → 消極化 → ミス
という悪循環で成り立つ。
● ネガティブな想像ばかりしていると、ネガティブな行動・結果を引き寄せてしまう。
● ループを断ち切る鍵は、
最悪の事態を想定し、事前に安心できる対策を持っておくこと。
● 不安な時は、一人で抱え込まず、周囲に相談してみることが大切。
怒られた経験そのものが悪いわけではありません。
問題なのは「怒られたあとに自分をどう扱うか」です。
あなたが今感じている不安や心の萎縮は、ほんの少しの工夫と準備でミスを防止できます。
どうか、あなたが自信を取り戻し、安心して働ける日々を過ごせますように。