――正しい知識で自分と家族を守ろう――
”免疫力”という言葉は、テレビやネット、書籍のタイトルで「免疫力を上げる食事」「免疫力を高める生活習慣」などの情報が溢れています。
しかし、その一方で、科学的根拠に乏しい誤解や都市伝説のような情報も錯綜しており、何が正しくて何を信じるべきなのか分からず戸惑ってしまう人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、
- 免疫力とは何か?
- 免疫力を高めるために、実際に何をすればよいのか?
- よく語られる免疫情報は本当に正しいのか?
これらの疑問に丁寧に向き合い、確かな知識に基づいた「免疫力を最大限に高める方法」を分かりやすく解説していきます。
1.そもそも免疫力とは?

免疫力とは、体に侵入してくるウイルスや細菌、あるいは体の中で発生するがん細胞などから私たちの身体を守るために働く「防御システム」のことです。
イメージしやすい例として、格闘ゲームで画面上部に表示される“体力ゲージ”がありますが、実際の人間の免疫機能にはそのように分かりやすい数値は存在しません。
血液検査や尿検査でも、
「免疫力=○○点」
という数値が測れるわけではありません。
だからこそ、誤解や思い込みが広まりやすいのかもしれません。
2.風邪をひきやすくなる理由――免疫力が下がる仕組み

私たちは疲れているときやストレスが溜まっているとき、風邪をひきやすくなります。
これは偶然ではありません。
・睡眠不足
・ハードな運動や過密スケジュール
・学校や仕事でのストレス
・人間関係のトラブル
こうした負荷が積み重なると、体は本来の防御機能を十分に働かせることができなくなります。その結果、免疫力が低下し、風邪や感染症にかかりやすくなってしまいます。
3.免疫力を高める方法――都市伝説を検証する

世の中には「免疫力を上げる」と称するさまざまな情報が溢れています。しかし、その中には医学的な根拠が乏しいものも多く存在します。代表的なものを一つずつ検証していきましょう。
①「体温が1度上がると免疫力が30%上がる」は本当か?
結論から言えば、医学的根拠はありません。
そもそも免疫力は数値化できないため、
「30%上がる」「50%上がる」
といった表現自体が科学的ではありません。
②「体温を上げれば風邪をひかなくなる」は本当か?
こちらも、明確な論文やエビデンスは存在しません。
体を温めること自体は悪いことではありませんが、「体温を上げる=風邪の予防につながる」と断言する根拠は現時点ではありません。
③「筋トレをすると免疫力が上がる」は本当か?
答えは「△」。
適度な運動であれば免疫機能が高まり、体力や代謝が上昇するため、体調を崩しにくくなります。
しかし、過度なトレーニングは逆に免疫力を低下させることが分かっています。ボディビルダーが風邪をひきやすいのはそのためです。
④「乳酸菌をとると免疫が上がる」は本当か?
これは科学的根拠があります。
乳酸菌を摂取している人は、何も摂取していない人に比べて風邪の発症リスクが低いという報告があります。
受験や試合前など「体調を崩したくない時期」に乳酸菌を取り入れるのは有効だといえるでしょう。
4.やり過ぎ・気にし過ぎが免疫力を下げてしまう

免疫力は「頑張れば頑張るほど高まる」ものではありません。
むしろ――
・ハードワーク
・睡眠不足
・トレーニングのやり過ぎ
・勉強やゲームによる夜更かし
こうした“過剰な行動”は免疫力を大きく低下させます。
免疫力を守るために大切なのは、
- 適度な運動
- バランスの良い食事
- 良質な睡眠
この3つの基本を整えることです。
そのほか___
これをすると免疫力が上がる(食事・運動・睡眠など)!
という、テレビ・ネット・本の情報は、著者独自の方法だったりするため、特別な食材やサプリに頼り過ぎるのは、逆に体調を崩す原因になってしまう恐れがあります。
そのため、あまり気にし過ぎないようにしましょう。
どんなに「免疫力アップ食材」と宣伝されていても、特定の食品だけで免疫が劇的に改善するというデータは存在しないためです。
■ まとめ――確かな知識で免疫力を守る
本記事では、科学的な視点から「免疫力を最大限に高める方法」について解説してきました。
1.免疫力とは、体を守るための総合的な防御機能
2.ストレスや睡眠不足は免疫力を下げる
3.よく聞く免疫情報の中には根拠がないものが多い
4.過度な行動は免疫力を低下させる
5.適度な運動・バランスの良い食事・良い睡眠が最重要
たくさんの溢れる情報の中で迷ったときは、特別な方法よりも、まずは「生活の基盤」を整えることを大切にしてください。免疫力は、適度な運動・バランスの良い食事・良い睡眠などの日々の積み重ねで、誰でも免疫機能を高められ、健康になることができます。
あなた、そしてあなたの大切な人が、心身ともに健やかな毎日を送れることを心より願っています。