――自分を知ることで、生きづらさは必ず軽くなる――
「なぜ自分は、こんなにも疲れやすいのだろう」
「周りと同じようにできない自分がつらい」
「頑張っているのに、うまくいかない理由がわからない」
発達障害を持つ方の多くが、こうした悩みを抱えています。
しかし、生きづらさの原因は「努力不足」でも「性格の問題」でもありません。
自分自身の特性を正しく理解できていないことが、大きな要因になっている場合が多いのです。
発達障害のある方が生きやすくなるためには、
まず「自分を知ること」、そして「自分の扱い方を言語化すること」が欠かせません。
本記事では、
「発達障害の自分のトリセツ(取扱説明書)の作り方」をテーマに、
- 発達障害とは何か(種類と主な症状)
- 自分の取扱説明書の作り方
- 自分の強みの見つけ方
を、丁寧に解説していきます。
自分自身を責める人生から抜け出すための第一歩として、ぜひ最後までお読みください。
① 発達障害とは?(発達障害の種類・主な症状)

発達障害とは、脳機能の発達に偏りがあることで社会生活や日常生活に困難が生じる状態を指します。
見た目では分かりにくいため、「甘え」「努力不足」と誤解されやすい特徴があります。
ここでは、代表的な発達障害について簡単に整理します。
自閉症スペクトラム症(ASD)
ASDは、コミュニケーションや社会性に特性が現れる障害です。
主な特徴
・言葉の発達の遅れ
・対人コミュニケーションが苦手
・空気を読むことが難しい
・強いこだわりやルーティン行動
・変化への強い不安
注意欠如・多動症(ADHD)
ADHDは、不注意・多動性・衝動性を特徴とします。
主な特徴
・集中力が続かない
・忘れ物やミスが多い
・じっとしていられない
・衝動性(何も考えずに思い付きで行動する)
学習障害(LD)
知的発達に問題はないものの、特定の学習分野に困難が生じます。
主な特徴
・読み書きが極端に苦手
・計算ができない
・読解力が劣っている
アスペルガー症候群
現在はASDに含まれますが、知的発達や言語発達の遅れが目立たないケースです。
主な特徴
・対人関係が苦手
・強いこだわり
・興味のある分野への過集中
トゥレット症候群
運動チックと音声チックが1年以上続くチック障害です。
・まばたき、首振り、肩すくめ
・咳払い、鼻鳴らし、奇声
・衝動的な行動
吃音(症)
吃音(症)の症状は、幼児期に出始めることがほとんどですが、成人するまでに完治したり、軽くなりますが、成人後も持続する場合もあります。
話し方に困難が生じる障害で、
・言葉の繰り返し(例:「き、き、き、きのう」)
・引き伸ばし(例:「きーーのうね」)
・言葉が出ない(例:「・・・・・っきのう」)
などが見られます。
これらは「脳の特性」ですが、本人の意思でコントロールできる症状もあります。
② 自分の取扱説明書を作る

発達障害のある方が生きづらさを感じる最大の理由は、
自分の特性を他人にも、自分自身にも説明できていないことです。
そこで役立つのが、「自分の取扱説明書」です。
自分を知ることから始める
まずは、
・何が得意か
・何が苦手か
・どんな状況で困りやすいか
を紙に書き出してみましょう。
もし自分で分からなければ、
家族・友人・職場の信頼できる人に
「私の特徴って何だと思う?」と聞いてみるのも有効です。
取扱説明書に書く内容の例
・苦手なこと(例:急な変更、口頭指示)
・得意なこと(例:一人作業、細かい作業)
・パニックになりやすい状況
・手助けしてもらえるとありがたいこと
伝えることで生きやすくなる
「私は〇〇が苦手です」
「この状況になるとパニックになります」
事前に伝えておくだけで、
・職場でのトラブル
・人間関係のストレス
を防ぐことができます。
自分の特性を伝えることは、わがままではありません。
自分と周囲を守るための大切な配慮なのです。
③ 自分の強みを知る

発達障害の方に「強みを書いてください」とお願いすると、
多くの人がネガティブなことばかり挙げます。
それは、
・幼少期から注意され続けてきた
・叱られる経験が多かった
・自己肯定感が下がっている
という背景があるからです。
しかし、発達障害には明確な強みがあります。
発達障害の代表的な強み
・高い集中力と没頭力
・独創的な発想力
・論理的思考
・反復作業への強さ
・誠実さ、責任感
これらは、
研究職・技術職・職人・クリエイター
といった分野で大きな武器になります。
大切なのは、
「できないことを直す」のではなく、「できる環境を選ぶ」ことです。
■ まとめ
本記事では、
「発達障害の自分のトリセツ作成方法」について解説しました。
① 発達障害とは何か
② 自分の取扱説明書の作り方
③ 自分の強みの見つけ方
ただ「生きづらい」と伝えるだけでは、誰にも理解されません。
しかし、自分の特性を言語化できれば、人生は確実に変わります。
あなたの可能性は、まだ眠っています。
ぜひ、ノートやメモに
「自分の良いところ・苦手なところ」を書き出してみてください。
自分を知ることは、
生きやすい人生への第一歩です。