最近、「寝る前になると色んなことを考えてしまって眠れない…」「なんだかずっとソワソワして落ち着かない…」そんな時間が増えていませんか?
子育て、両親の介護、仕事の将来、お金のこと。考えれば考えるほど不安が膨らんでいく――。
実は、その“不安の正体”には、ある悪習慣が深く関係しています。
本記事では、「不安になりやすい人が知らずにやっている悪習慣4つ」を心理学の観点から丁寧に解説していきます。
読んだあとには、不安と少しずつ上手に付き合えるようになるはずです。
1.不安は”悪いもの”ではない

AIの発達や物価上昇、社会の変化など、今は誰もが先の見えない時代に生きています。
「この仕事、あと何年続けられるんだろう…」
「給料は増えないのに、生活費は上がるばかり」
「子どもが将来困らないようにしてあげたい」
「親の介護を私ひとりでできるのかな?」
このような不安を抱えるのは、決して“あなたが弱いから”ではありません。
むしろ、不安を感じるということは「責任感が強く、物事を真剣に考えている証拠」なのです。
家族や周囲を大切に思う優しさがあるからこそ不安を感じるのです。
だからこそ、「不安を感じる自分を責めないで」ください。
- クヨクヨしたっていい
- 焦ってもいい
- いろんなことが気になってもいい
不安を感じるあなたの繊細さや真面目さは、決して欠点ではなく、人生を丁寧に生きるための“感性”なのです。
2.夜に不安が強くなるのは「脳の仕組み」が原因

夜になると、不安な気持ちが押し寄せてくる経験はありませんか?
実はそれ、あなたの「脳の働き」が関係しています。
脳の中には「偏桃体(へんとうたい)」という、不安や恐怖を感じ取るセンサーがあります。
人類がまだ原始時代に生きていた頃、森の中で猛獣に出くわした時に「逃げなきゃ!」と判断できたのは、この偏桃体のおかげでした。
危険を察知して命を守るための大切な機能なのです。
ところが現代では、目の前にライオンも虎もいません。
それでも偏桃体は、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスなど、命の危険とは関係のないことにも反応してしまうのです。
その結果、夜になると頭の中で「将来どうしよう」「失敗したらどうしよう」と不安が暴走してしまうのです。
そんなときにオススメなのが、「とりあえず身体を動かす」こと。
偏桃体が興奮している時は、軽いウォーキングやストレッチが効果的です。
身体を動かすことで、ストレスホルモンのバランスが整い、脳の興奮が鎮まりやすくなります。
不安が強い夜ほど、ほんの数分でも歩いてみましょう。少しの行動が、思考のループを断ち切ってくれます。
3.不安を「避け続ける」と、かえって大きくなる

不安を感じると、人は「避けたい」という気持ちになります。
たとえば、「運転したら事故を起こすかも…」と不安になり、いつもパートナーに運転を任せてしまう。
一見、安全に思える行動ですが、実はその「回避行動」が不安を育ててしまうのです。
なぜなら――
不安は「避ければ避けるほど強くなる」性質を持っているからです。
運転を避けることで、事故のリスクも避けられますが、「無事に目的地まで運転できた」という“成功体験”を得ることもできません。
その結果、脳は「やっぱり危ない」という情報だけを記憶し、ますます不安が強くなるのです。
これを心理学では「回避強化」と呼びます。
では、どうすればいいのでしょうか?
答えはシンプルです。
“不安だけど、少しだけチャレンジしてみる”ことです。
たとえば、「5分だけ運転してみる」「少しだけ1人で外出してみる」。
その目的が達成できたら「意外と大丈夫だった」と小さく自分を褒めてください。
これを繰り返すことで、「成功体験」が少しずつ脳に上書きされ、不安が徐々に薄れていきます。
もし、どうしても怖くて逃げてしまったとしても、自分を責める必要はありません。
逃げるということは、それだけ真剣に向き合っている証拠だからです。
人は、怖さと優しさを同時に持っている生き物です。だからこそ、一歩ずつでいいのです。
4.不安を「追い出そう」とするほど、不安は暴れる

「不安にならないようにしよう」「考えないようにしよう」と思えば思うほど、余計に不安が止まらなくなる――。
そんな経験はありませんか?
これは心理的な“逆説”です。
不安を無理に追い出そうとすると、不安は「私を無視しないで!」と暴れ出すのです。
では、不安とどう付き合えば良いのでしょうか?
その答えが、「不安の居場所を作ってあげる」ことです。
実践ステップ
① 紙とペンを用意して、今感じている不安を全部書き出します。
「失敗したらどうしよう」「嫌われたら嫌だ」など、どんな小さなことでも構いません。
② その紙を腕を伸ばして遠くに持ってみましょう。
少しずつ腕が疲れてきて、「不安」という紙が目の前にあるのが辛くなります。
③ 最後に、その紙を膝の上にそっと置きます。
これで、不安はあなたの膝の上という“居場所”に落ち着きました。
もう、あなたを縛りつける感情はありません。
不安は消えたわけではないけれど、あなたの手は自由になり、前に進むことができるのです。
この方法は、「アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)」と呼ばれる心理療法でも用いられており、科学的にも効果が証明されています。
不安を無理に消そうとせず、優しく受け入れる――それが心の安定への第一歩です。
まとめ ― 不安と上手に付き合う4つの習慣
- 不安を悪いものと決めつけない
不安は、あなたが真剣に生きている証拠。責めずに受け入れましょう。 - 脳が興奮したら身体を動かす
夜の散歩や軽い運動で、脳のストレス反応を落ち着かせましょう。 - 不安を避けずに少しずつ挑戦する
小さな成功体験を重ねることで、不安は自然と小さくなります。 - 不安を追い出さず、居場所をつくる
紙に書き出して膝の上に置くことで、不安の“居場所”をつくることができます。
不安になりやすい人ほど、実は人一倍優しく、真面目で、責任感のある方です。
不安を「敵」として戦うのではなく、「隣に座ってもらう」ような気持ちで付き合ってみてください。
今日から少しずつ、不安を受け入れる練習をしていきましょう。
その積み重ねが、あなたを静かで穏やかな心へと導いてくれるはずです。