【簡単すぐできる】不安や恐怖を解放するタッピングについて解説

― EFT(エモーショナル・フリーダム・テクニック)の効果とやり方を解説 ―

私たちは日々、仕事や人間関係、将来への不安、健康の悩みなど、さまざまなストレスを抱えながら生きています。
「なんだかいつも不安で落ち着かない」「過去の失敗を思い出して苦しくなる」――そんな時、頭で考えても感情が整理できないことはありませんか?

そんなときに役立つのが、指先を使って心を整える心理療法、EFT(エモーショナル・フリーダム・テクニック)、通称「タッピング」です。

EFTとは、顔や胸などのツボを指で軽くたたきながら言葉を唱えることで、心に溜まったストレスやトラウマを和らげるセルフケア法です。
今回は、初心者でもすぐに実践できる「不安や恐怖を解放するタッピング」の仕組みとやり方を、やさしく解説します。


① タッピングの仕組み ― 東洋医学と心理療法の融合

EFT(Emotional Freedom Techniques)は、東洋医学の「経絡(けいらく)」というツボの考え方と、西洋の心理療法の要素を組み合わせたメンタルケア法です。

ツボを刺激することで身体のエネルギーの流れを整え、同時に言葉を使って感情を落ち着かせることで、心身のバランスを整えると考えられています。
では、なぜタッピングで不安が和らぐのでしょうか?


■ ストレスの正体は「脳の扁桃体(へんとうたい)」

不安や恐怖といった感情は、脳の「扁桃体」が強く関係しています。
扁桃体は、危険を察知するとストレスホルモンを分泌し、「ドキドキする」「喉がつまる」「手に汗をかく」「頭痛がする」といった身体反応を引き起こします。
つまり、ストレスを感じると体も心も「緊張モード」に入ってしまうのです。


■ タッピングが脳に与える作用

タッピングを行うと、扁桃体が過剰に働くのを抑える信号が送られ、代わりに「前頭葉」が活性化します。
前頭葉は、感情をコントロールし、冷静な判断を助ける脳の司令塔です。
そのため、タッピングを続けることで、不安や恐怖を理性的に受け止めやすくなります。


■ 科学的な研究結果も報告

EFTの効果は、海外の研究でも確認されています。
ある実験では、被験者を「EFTを行うグループ」「一般的な治療を受けるグループ」「何もしないグループ」に分けて比較したところ、EFTを行ったグループではストレスホルモンであるコルチゾール値が有意に減少
また、不安や抑うつ、緊張型頭痛、PTSD(心的外傷後ストレス障害)の症状も改善したという報告があります。

このように、EFTは科学的にも一定の効果が認められており、毎日続けることで、心を穏やかに保つサポートをしてくれます。


② EFTタッピングのやり方 ― 基本の8ポイント

EFTの基本は「軽く、リズミカルに叩く」こと。
人差し指と中指の2本を使い、体の特定のポイント(ツボ)を7回前後、トントンと軽く叩いていきます。

以下の順番で行うのが一般的です。

  1. 頭のてっぺん
  2. 眉頭(片方または両方)
  3. 目尻
  4. 目の下
  5. 鼻の下
  6. 唇の下(あごの中央)
  7. 鎖骨の下
  8. 脇の下(胸の横あたり)

強く叩く必要はなく、心地よい程度の力でOKです。
痛みを感じないよう、リラックスした状態で行いましょう。


■ ネガティブな言葉を使う理由

タッピングをしながら「辛い」「怖い」「不安」といった、いま感じている正直な気持ちを口にします。
ネガティブな言葉をあえて使うことで、感情が「認識」され、心の奥で抑え込まれていたエネルギーが少しずつ解放されていきます。

たとえば――

「不安で胸がドキドキしている」
「怖くて動けない」

など、自分の今の状態を素直に言葉にしましょう。
そして、タッピングを繰り返すうちに少し落ち着いてきたら、次のような言葉に切り替えていきます。


■ 肯定的な言葉で締めくくる

心が落ち着いてきたと感じたら、次のようなポジティブな言葉に変えます。

「私はもう大丈夫」
「スッキリしてきた」
「そんな自分を受け入れます」

これにより、脳の中でネガティブな感情のスペースが空き、そこに新しい前向きなエネルギーが入っていきます。
感情がまだ落ち着かない場合は、無理にポジティブになろうとせず、

「今は少し不安だけど、少しずつ良くなる」
といった現実的で優しい言葉を選ぶのがおすすめです。


③ EFTがもたらす効果とコツ

EFTタッピングを行うことで、脳と身体の両方にアプローチできます。
続けていくうちに、次のような変化を感じる人が多いです。

  • 不安や恐怖を客観的に見られるようになる
  • 過去の嫌な出来事を思い出しても心が乱れにくくなる
  • 体の緊張やこりがやわらぐ
  • 呼吸が深くなり、眠りがスムーズになる

タッピングは特別な道具を必要とせず、いつでも・どこでも・数分でできるのが魅力です。
不安を感じたときや、寝る前のリラックスタイムに取り入れるのも効果的です。


④ 継続することが何より大切

EFTの効果は、一度やっただけで劇的に変わるものではありません。
最初は「本当に効いているのかな?」と感じるかもしれませんが、続けることで少しずつ変化が現れます。

「また不安になったら、またタッピングすればいい」

そう思えるようになるだけでも、心はかなり軽くなります。
日常の中で少しずつ練習を重ねることが、長期的な心の安定につながります。


まとめ ― 不安や恐怖をやさしく手放すセルフケア

EFTタッピングは、私たちが抱える「生活の不安」や「人間関係のストレス」など、
心の奥に溜まった感情をやさしく解きほぐしてくれるシンプルなセルフケアです。

ポイントは3つ。

  1. 感情を否定せず、「今感じていること」をそのまま言葉にする
  2. ネガティブな感情を認めたうえで、少しずつポジティブな言葉に変えていく
  3. 継続してタッピングを行い、心の反応を観察する

不安や恐怖が湧き上がってきたら、慌てずに深呼吸しながらタッピングを試してみましょう。
何度も繰り返すうちに、きっと心が穏やかに整っていくはずです。