私たちは日々、仕事・人間関係・将来への不安・健康の悩みなど、さまざまなストレスを抱えながら生きています。
そして、ふとした瞬間に「どうして自分だけこんなに考えてしまうんだろう」と感じたことはありませんか?
まわりの人は気楽そうにしているのに、自分だけがずっと頭の中でグルグルと考え続けてしまう。
「あの言い方、まずかったかな?」「あの人、怒ってないかな?」と、眠る前まで反省会をしてしまう――。
「考えないようにしよう」と思えば思うほど、頭の中では考えが止まらず、疲れ果ててしまう。
そんな経験は誰にでもあるものです。
でも、安心してください。
“あること”をやめるだけで、自然と考えすぎが軽くなり、心が少しずつラクになっていきます。
今回は、心理学の観点から「考えすぎてしまう人がやめるべき習慣」を3つご紹介します。
これを意識するだけで、あなたの心が驚くほど穏やかに変わっていくはずです。
1.自分を責めるのを「やめる」

「また同じことで悩んでしまった」「私って本当に考えすぎるな」と、
自分を責めていませんか?
まず伝えたいのは――
考えすぎてしまうあなたは、決して弱い人ではありません。
むしろ、それは「人に対して優しい」証拠です。
たとえば、
「あの人、傷ついていないかな?」
「言い方がきつかったかも」
「怒らせないようにするには、どうすればよかったのかな」
そんなふうに相手の気持ちを想像して悩むのは、あなたが“思いやりのある人”だからです。
周囲の人と上手くやっていきたい、誰かを傷つけたくない。
その気持ちが強いからこそ、ずっと考え込んでしまうのです。
中には「いつまでも悩んでいても仕方ない」「考えるより行動!」という人もいます。
でも、悩むことは決して無駄ではありません。
**「悩む時間も立派な努力」**なのです。
泣いた時間も、苦しんだ時間も、あなたが誠実に向き合ってきた証拠。
たしかに、悩んでもお金にはなりませんが、悩み抜いて得た気付きはアナタを強くしてます。次に、同じ問題が起きたとしても自分で対処ができるようになっているからです。
だからまずは、自分を責めるのをやめて、このように受け入れてください。
「私はいろんなことに気付けて、考え抜いて、問題処理能力に長けている性格なんだ」と。
プラスに受け入れること――それが、「考え過ぎ=マイナスなこと」を手放す第一歩になります。
2.「考える時間」をスケジュール化して、考えない時間をつくる

「考えるな」と言われても、考えてしまうのが人間です。
たとえば、「今から絶対にシロクマのことを考えないでください」と言われたら、
逆に頭の中にシロクマが浮かびませんか?
人の脳は“禁止されると逆に意識してしまう”という性質があります。
そのため、「考えないようにする」ではなく、**「考える時間を決める」**のがポイントです。
心理学ではこの方法を「刺激制御トレーニング」と呼びます。
たとえば――
上司に嫌なことを言われて落ち込んだとします。
そのとき、「日曜日の15時にそのことを考える」とスケジュール帳に書いておきます。
すると、「考えるのはその時でいい」と心に余裕が生まれ、普段の時間に考え過ぎがなくなります。
そして、日曜日の15時になったら、ノートを用意して15分ほど思いのたけを書き出してみましょう。
「なぜ、あんな言い方をするんだろう」「本当はこう言いたかった」など、何でも構いません。
思いのたけを書くことによって気持ちが整理され、思考がスッキリします。
これを繰り返すうちに、自然と「自分で感情をコントロールできる感覚」が身に付いていきます。
つまり、「考えすぎる時間をコントロールできる人」になれるのです。
3.将来のことを考えすぎない

「老後のお金が足りなかったらどうしよう」
「病気になったら誰が助けてくれるんだろう」
このように、まだ起きてもいない未来を心配して不安になる人は多いものです。
でも、将来のことばかり考えていると、「今」の幸せを見失ってしまいます。
たとえば、
「旅行に行きたいけど、お金を使って大丈夫かな」
「この服が欲しいけど、もったいないかも」
と悩んでしまい、せっかくの楽しみを我慢してしまう。
しかし、実際には未来のことなんて、誰にも分かりません。
老後には体が思うように動かなくなっているかもしれませんし、
食べたい物を自由に食べられなくなっているかもしれません。
だからこそ、「今を楽しむ」ことを最優先にしてみてください。
テキサス大学の研究によると、
多くの人は「将来は苦しい生活をしている」と予想して心配するけれど、
実際には、その予想が外れて「思っていたよりも豊かな生活を送っている」そうです。
つまり、今を削ってまで未来を心配するのは、もったいないのです。
未来は、今日と明日の積み重ねでできています。
今日を丁寧に、明日を大切に過ごす。
それが10年後のあなたをつくるのです。
たとえば――
「10年後も元気に旅行に行けるように」
・週2回ジムに通って体を動かす
・7時間の睡眠を確保する
・栄養バランスの良い食事を心がける
このように、今の自分を整えることが未来への最高の投資になります。
「今を大切に生きること」こそ、将来の不安を減らす最も確実な方法です。
まとめ ― 今日からできる3つの「やめること」
考えすぎをやめたいと思ったら、まずは次の3つを意識してみてください。
- 自分を責めるのをやめる。
悩む時間も努力の証。自分の優しさを認めてあげましょう。 - 考える時間をスケジュール化して、考え過ぎを防ぐ。
「いつ考えるか」を決めるだけで、頭の中がスッキリします。 - 将来を心配し過ぎず、「今」を丁寧に生きる。
未来は今日と明日の積み重ねです。今の幸せを大切にしましょう。
悩むことは悪いことではありません。
でも、悩み続けて苦しくなるのなら、少しだけ「やめる」勇気を持ってみてください。
今日から小さな一歩を踏み出せば、
数か月後、数年後のあなたは、今よりもずっと穏やかに笑っているはずです。